My Home Gallery


NASA NEWS 2001年7月5日

最接近時にハッブルが撮った火星のベストショット。


-----------------------------------------------------------------



冷ややかな白色の氷の雲、さび色の地表の上で渦巻くオレンジ色の砂塵嵐、地球の望遠鏡でこれまで撮られた中で最も鮮明なこの写真は、躍動的な火星を写しています。

NASAの地球軌道上にあるハッブル宇宙望遠鏡は、火星が1988年以来初めて地球に4300万マイル(6800万km)まで接近した6月26日にこの写真を撮りました。

このハッブルの写真は、幅10マイル(16km)まで解像できます。

色バランスは、望遠鏡を通して見える現実的な色調に精密に調整されています。

この写真で特に目をひくのは、たくさんの季節的な砂塵嵐の活動が見られることです。

1つの大きな砂塵嵐が北極冠(写真の上)の高い所で激しく動いています。また、小さな砂塵嵐雲が近くで見られます。また別の大きな砂塵嵐が、南半球(写真右下)の巨大なヘラス衝突盆地から出現しています。

ハッブルは、これまでにも火星を観察していますが、これほど詳細な写真は撮れていませんでした。

2年ごとに訪れる火星と地球の最接近の距離は同じではありません。 太陽を回る火星の軌道は著しく楕円です。その為に、地球との最接近の距離は、3500万マイルから6300万のマイルまで変動します。

天文学者達は、火星の不安定な地表や気象条件を研究することに興味を示しています。理由の一つには、2004年に打ち上げられるNASAの2つの火星着陸計画に役立てる為です。

今回の火星の最接近は、1924年以来初めてで2287年までは訪れない火星と地球が互いに3500万マイルまで近づく2003年の最接近のリハーサルとしての役目を果たします。


詳細な画像はここで取得できます。


     
-----------------------------------------------------------------
   | Return to Main Page |