CNNで以下のような内容の記事が報じられています。

  (詳細は下記のページでご確認ください)


CNN Interactive TECH Space

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小銀河が我々の方へ向かって来ていると天文学者が語る
 驚く事に小さい銀河が、我々の地球がある銀河の方へゆっくりと真っ直ぐに進んで
いるというのです。しかし、おそらく被害をもたらすというよりも吸い込まれてしま
うだろうと天文学者は語りました。

 この小銀河は、いてわい楕円状小銀河として知られており、天文学者が暗黒物資の
謎を解くのに役に立っています。暗黒物資はその測定値では、宇宙の90パーセント
を占めるのに目に見えないのです。

 「その銀河はその中にある個々の星々を我々の銀河の星と同じように研究できるく
らいに近いところにあります。」とバルチモアのジョンズ・ホプキンス大学の天文学
者ローズマリー・ワイスは語りました。
 このわい楕円状小銀河は、我々の銀河の直径の10分の1しかなくその重量も
1000分の11とはるかに小さいものです。このような仲間のわい銀河は9個見つ
かっています。

 「他の銀河は、それらが自分たちの宇宙へ押し寄せてくるとはとても思えないくら
いに遠く離れた所にあります。多かれ少なかれそれらを無視する事はできるのです
が、いてわい楕円状小銀河は間違いなくこちらへ進んでいます。」とワイスは語りま
した。

 ワイスは3人の天文学者と一緒に研究をしているのですが、その三人はわい楕円状
小銀河を1994年に知りました。

 それは偶然に発見されました。これくらい多くの星があると、いての中でこのよう
な物を探すのは困難なのです。たとえば、天の川の一番厚い部分でその一つを識別す
るのはほとんどできません。「あらかじめそこにあるとでも知っていなければ、見つ
け出す事はできないでしょう。」とワイスは言います。

 しかし、ワイスと他の研究者達は、この銀河が、我々の銀河の数十億年の周期の軌
道上にあるはずだという事を基に新しい観察方法を作りだしました。とてつもなく大
きな質量からの重力が我々の銀河を一方へ引っ張っているはずなのですが、それが見
つからないのです。「それは暗黒物資のせいだ。」とワイスは言います。暗黒物資は
普通の方法では見ることができないのですが、いてわい楕円状小銀河のような銀河の
重力の影響を使ってその存在を知る事ができます。

 天文学者達は、我々の銀河の大部分が他の小銀河に引っ張られて形成されたと考え
ています。銀河の周囲のハロ(光輪)と真ん中の膨らみの両方がその性質を示してい
ます。

 ワイスの測定結果では、ハロの中にある星々のおよそ10パーセントだけが、いて
のような小銀河から来ていることを示しているのです。でも彼女はそれ以上の事は解
からないようです。

 我々の近くにわい楕円状小銀河があるという事は、天文学者達に暗黒物資がどのよ
うに見えるのかを、ちらっと覗かせる事ができるかもしれません。

 暗黒物資は未来の宇宙のキーになっています。どれだけの暗黒物資があるかという
事がわかれば、全ての始まりのビッグ・バンが、ビッグ・クランチとして消滅するの
か、或いは永久に広がり続けるのかを決めるでしょう。

 いずれにしても、科学者達が暗黒物資を測定する方法を発見するまで、それらは明
らかになりそうにありません。
 

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 (曜日、日付、時刻は日本時間に直して訳しています)


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