CNNで以下のような内容の記事が報じられています。

  (詳細は下記のページでご確認ください)


CNN Interactive TECH Space

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NASAは火星の病原菌に対する防御施設を計画中
 多くの連邦政府機関が、NASAが火星から持ち帰る岩石標本に含まれているかも
しれない生きたバクテリアやウィルスから地球を守るハイテク技術の研究所を設計し
建設する作業を行っています。

 10年以内に標本が火星から戻ってきた時に、火星の生きた病原菌が、地球の人間
や植物や動物を、病気や空気感染の危険にさらすかもしれません。

 「火星から持ち帰った標本は何らかの方法で安全性実証されるまでは、危険で
す。」と生物学の専門家ジョナサン・リッチモンド氏は語りました。

 「その危険性は小さいけれど、ゼロではないのです。私たちは、火星に関してはほ
とんど無知の状態です。生物学で学ぶことは、知らない時こそ、最も注意しなければ
ならないと言うことです。」とNASAのジョン・ランメルは語りました。

 建設用地や多くの詳しい事はまだわかっていませんが、NASAは科学者たちが現
在、火星の標本を、高感染率で死に至らしめるアフリカのエボラ菌が広がるのを防い
でいるのと同じ生物封入バリアーを使って隔離する事ができる研究所を建設する計画
を立てています。

 火星で無人ロケットによって採取された標本は火星上で密封されその後、空気が中
には入るが外には出ないように負圧がかけられている場所にコンテナーが運ばれるま
では、開けられません。

 科学者達は、生物防御服を着て圧力手袋を付けて、標本を取り扱います。

 「火星の標本の少しばかりは、寒天培養基に乗せられ、栄養素を与えて、何かが成
長しないかどうかを確かめます。この標本を別の培養菌の組織に接触させ、毒性や微
生物が存在しないかどうかの試験も行われます。最後には、その物資を動物に注射し
て有害であるかどうかを確かめます。」とリッチモンド氏は語りました。

 NASAは、これらの事全てをすでに以前に行っています。宇宙局は、アポロ月計
画で月の標本が持ち帰られた時に、月の微生物から地球を守る為の総合研究所を建設
しました。

 「月よりも火星の方がほんの少しだけ生物が生存しそうです。」とランメル氏は言
います。

 火星は暖かく湿った場所で、35億年前には海も存在したようですし、地球に似た
環境だった時には、生物が存在していたはずだと信じられています。

「火星の生物が、地球で起こった事とおなじ方法で進化することを防ぐものを私達は
何も知らないのです。」とランメルはの述べました。
 火星の微生物のいくらかは、現在の火星の厳しい環境下でも生きているかもしれま
せん。

 「私たちは、私たちが考えられる以上に厳しい環境下でも、有機体が生きていられ
ることを発見しました。」と地球外知的生命探査研究所の科学者のマーガレット・
レースは語りました。

 海底火山で超高温に熱せられた海水の中や、アトランティックの非常に乾燥して低
温の場所の岩石の中でも、地球の微生物は生きているのが発見されています。

 しかし、ランメルやリッチモンドやその他の科学者は、火星の生物が地球上で地球
外感染菌となって広がる事はとてもあり得ないことだと思っています。

 リッチモンドは火星に存在する生命は、地球生命のと同じパターンの遺伝子を持っ
ているはずだと指摘します。科学者達は現在、火星のわずかの物資が数十億年以上か
かって隕石によって運ばれ地球に降り立ったことを知っています。おそらく、地球の
物資も同じように火星に降り立っているはずです。その結果、この両惑星にいる生命
は共通の起源を持つ事になるのです。

 NASAは標本採取無人着陸船を、2001年と2002年に火星の二つの異なっ
た場所に送る計画を立てています。この装置は、火星の岩石、土、氷や大気を採取し
ます。

 2005年には別の無人探査機がその場所の一つに降り立ち、その標本を2008
年までに地球に持ち帰ることになっています。

 この標本は、普通のカンジュースの容器に一杯になるぐらいの500グラムの量に
なる予定です。
   

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 (曜日、日付、時刻は日本時間に直して訳しています)


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