11月10日付け
FLORIDA TODAY Space Online's Space Today

NASAがマーズ・オービター損失の調査結果を発表。


という見出しの記事を報じています。

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NASAの調査委員会は今日、イギリスの単位系をメートル単位系へ変換しなかった事が、火星軌道探査機を安全な軌道へ入れずに火星へ衝突させて失なった原因だと結論付けました。

宇宙局の火星探査計画の主要探査機であるこの火星惑星オービターは 9月23日に火星の軌道へ投入するロケット燃焼の直後に消滅しました。

調査委員会は、NASAのエンジニアがロケット推力を表したイギリスの単位系であるニュートンをメートル法のロケット推力に変換していなかったと結論を下しています。

イギリスの単位系の1ポンドの力は4.45ニュートンに当たります。

この2つの値の小さな差が、探査機を火星へあまりにも低高度で進入させた為に、この探査機は火星の大気へ突っ込んで破壊されたと思われます。

この探査機は火星調査の主要部分になるはずでした。

火星を回るステーションとなるはずだったこのマーズ・クライメート・オービターは、来月火星へ着陸予定のマーズ・ポーラー・ランダーからの信号を中継することになっていました。

「探査機損失の根源原因は、イギリス単位系をメートル法へ変換しなかったことと、地上部門航法関連のミッションの監視体制にある。」と調査委員会の委員長Arthus スティーブンソンは述べています。

スティーブンソンは、委員会はまたミスを起こしたままコース途中で一連のロケット燃焼を続けさせた他の事実も発見したと述べています。

委員会は、このミスが地上のコンピューターで発見されなかった事実、またミッション・ナビゲーション・チームが探査機の宇宙での向きについての理解が不足していた事実を見つけました。

それに加えて、ミッション・ナビゲーション・チームは過労であったのに独立した専門医によって精密な健康管理を受けていなかったと報告書は述べています。


調査報告書 PDF
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上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.flatoday.com/space/today/111099f.htm

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