6月7日付け
FLORIDA TODAY Space Online's Space Today は

ディスカバリーは地球へ戻ったが問題は次のミッション。

という見出しの記事を報じています。



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 ディスカバリー号の宇宙飛行士達は地上に戻りましたが、NASAの次のシャトル・ミッションすなわち、7月22日に仮日程されているのコロンビアの打ち上げと15億ドルの宇宙天文観測装置は、まだ未解決状態です。

 実際、予定されたシャトルのオーバーホールと今年後半の3回の背中合わせのミッションを結びつけた空軍の事故調査は、長期にわたって延期されてきたコロンビアの飛行を更に1年かそれ以上延期させる可能性があります。

納税者を犠牲にする可能性

 見たことのない不思議なブラックホールや星の間に渦巻く目に見えないガス雲を天文学者達に提供するだろうこの天文観測装置は、一方でその保管に1月当たり約800万ドルもかかるのです。

 「現実問題が起こるかもしれません。しかし、我々は安全になるまで コロンビアを打ち上げるつもりはありません。1年待たなけばならないなら我々は1年待ちます。」と、NASAのダニエルGoldin長官が述べました。

状況はこうです。

コロンビアのペイロードであるハッブル宇宙望遠鏡と同じクラスのX線宇宙天文台は、シャトルのペイロードからポップアップして7000万ドル上部ユニット・モーターによって推進され月までの距離の三分の一に伸びる卵形の軌道へ投入されます。

 しかしこれと同一のモーターが、4月9日空軍のタイタン4型ロケットミッションで2億5000万ドル・ミサイル警戒衛星を役に立たない軌道へ入れて失敗しました。

 空軍の調査官は、二段目の固体燃料モーターが宇宙で分離できずに、米国国防総省衛星をでたらめな回転にいれたと言っています。

 ゴールディンは、空軍がこの失敗の原因を正確に示して、NASAがそれが25億ドル望遠鏡ミッションで再発しないことを確信するまでコロンビアは地上に置かれたままになるだろうと述べました。

   「私は、何が悪かったのか正確に理解する点でまだ満足ではありません。現時点で、私はまだ納得していません。」と、ゴールディンが述べました。

   空軍調査官達は、6月18日NASAの役員と会って4月9日に不運な飛行を遂げた衛星の進行中の調査の最新情報を提供する予定です。

 調査がいつ終了するかは正確には不明ですが、同様な調査は6ヵ月ほどかかっています。

 ところで、NASAは、5日間の望遠鏡配備ミッションでのコロンビアの打ち上げデッドラインを8月末としています。

   それは、NASAがこのコロンビア・ミッションを、9月16日、10月14日、12月2日に打ち上げ予定の3回のシャトルの飛行の隙間にすべり込ませることができないからです。

   「今年後半に空いているスロットはありません。」と、NASAのシャトルプログラム・ディレクターのロンDittemoreが述べました。

 そして、もしコロンビアが8月末まで打ち上げられることができないならば、NASAはこのシャトルを9ヶ月間のオーバーホールの為にカリフォルニアの工場へ送る選択を取りそうです。

 そうなるとこの宇宙天文台の打ち上げは、2000年秋まで遅れることになります、何故なら長さ45フィートで重量10,560のポンドのこの特大の望遠鏡を載せることができるカーゴベイを持つシャトルは、コロンビアだけだからです。

 姉妹機のディスカバリー号、アトランティス号及びエンデヴァー号全機は、宇宙ステーション建設ミッションのためのペイロードベイ・ドッキング・システムを搭載中で、この天文台を積載することができません。

 NASAは、シャトルのオービターを5回の飛行ごとに、詳細にわたる安全点検や改修のために定期的にシャトルをラインから外します。そしてコロンビアのオーバーホールは昨年10月に行なわれることになっていました。

 この宇宙天文台のミッションは、望遠鏡のトラブルや空軍の調査によって繰り返して遅れています。しかし、NASA当局は、シャトルの必須の調整を延期することもためらいます。

 そうすることは、コロンビアの一連の飛行スケジュールをケネディー宇宙センターへ戻ってくる2000年7月以降へと遅らせます。

 「我々は、オーバーホールの手順をほんとにすぐに始める必要があります。」と、Dittemoreが述べました。

 「我々は、ペイロードの準備ができるのを待ちながらこの場にとどまって足踏みすることはできまでん。遅かれ早かれ、我々はこのロケットをカリフォルニアに送り返すか、打ち上げるかの決定を下さなければなりません。」

   この現在の不確実性にもかかわらず、その飛行で最初の宇宙ミッション女性指揮官となるベテラン宇宙飛行士アイリーン・コリンズによってによって指揮されるコロンビアの乗組員達は、訓練を推し進めています。          
 

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詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.flatoday.com/space/today/060799d.htm

 


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