納税者に少なくとも30億ドルの犠牲を強いった3回のロケット打ち上げ失敗は、人為的ミスによるものだということが突きとめられたと、空軍スペースの首脳陣が、議会の小委員会に伝えました。
委員会によって調査されている失敗は、昨年8月12日に打ち上げ直後に爆発したロケット、4月9日に誤った軌道に投入されたミサイル警戒衛星、4月30日に数千マイルも低い軌道に投入された軍の通信衛星です。 最も最近起こった失敗は、ロケットの上部ユニット内のソフトウェアに書きこまれたエラーが原因になったと、空軍宇宙補佐官キース・ホールが述べました。 「小数点の挿入があった。それが原因だと思える。」と、ホールは、議会の戦術技術諜報機関の小委員会に話しました。 空軍は、全てにロッキード・マーティン社のタイタン4型ロケットが含まれる3つのケースを調べています。しかし公聴会は、ヒューマンエラーが他の2つの失敗の原因になったかは詳細を明らかにしませんでした。 また火曜日の証人は、エアロスペース社と米国と国際宇宙プログラム に技術的解析を提供する非営利の会社の経営最高責任者ピート・オールドリッジでした。 この会社は、打ち上げ前に空軍のロケットの欠陥をチェックする責任があります。 共和党議員のジェームズA.ギボンズ(R-Nev.)は、オールドリッジに 小数点がけた送りされるような単純な問題がどのように起こり得るのか尋ねました。 「私の計算の小数点が1つでもずれれば、直ちに私の銀行は知らせてくれます。」と、ギボンズは述べました。 オールドリッジは、検算や照会はあったが、どういうわけかこの誤りが通ってしまったと言っています。 「全く正直に言って、このシステムは間違っていました。と」、彼は述べました。 この誤りは、政府の打ち上げを制限しませんでした。 ボーイングの新しいデルタ3型ヘビー打ち上げ用ロケットは、昨年9月に二度失敗しています。 空軍、ロッキード・マーティン社及びボーイング社は、全て別個に失敗の調査を実施しています。 またクリントン大統領は、ウィリアム・コーエン国防長官に包括的な調査を手配するように指示して、議会はコーエンに調査結果を報告するように求めるために先週、防衛許可書申請書を修正しました。 空軍の調査は、この秋に完了するはずです。 「この国にとって頼りになり信頼できる宇宙へのアクセスを持つ必要性は、我々の国家安全の核心です。」 「各失敗で失われた諜報機関の能力やドルの犠牲は、巨大です。」 連邦コントラクトによって資金を供給されている会社を持つホールとオールドリッジ両氏は、委員会に更に多くの資金提供を要求しました。 ホールは、失敗による遅れがタイタン計画の費用を増大させる可能性があると述べています。 オールドリッジは、彼の会社の3千人のエンジニア、科学者及びサポート要員は、1993年以来削減されてきたと述べました。 「我々の専門知識の広がりは、昔よりもはるかに希薄になっています。」と、オールドリッジは述べました。 「多分、我々は誤りを見つける事ができたでしょう。」 キャッスルは、NASAよりも少ない議会の軍のロケット計画に関する監督を増やす必要がないのかどうか尋ねました。 空軍は我々への提案に関してはオープンですと、彼は言いました。 「我々は、何が最良プロセスなのかに関して全く心を開いています。」 キャッスルは、この失敗に関する一般公聴会が更に多く開かれるだろうと述べました。 |