My Home Gallery


マーズ・グローバル・サーベイヤーの画像。


-----------------------------------------------------------------


225 KByte GIF image




上のMOCの画像7707は、Noachis地方の南部クレーター領域にある古代の衝突クレータの壁と底の部分を示いています。

このMOCの画像には、露出している地下層から水が浸出した跡を残しているクレータ壁上にV字型の窪地があるのを明らかにしています。

この画像はまた、なめらかで黒っぽいクレーターの底を写しており、そこは泉か池の跡なのかもしれないと推測できます。

15°W. 65°Sに位置する直径50キロメータ(31マイル)のクレータの底には2つのタイプの地表が見えます。

1つは波紋の模様を持っておりバイキング探査機の画像からは風に吹かれた砂丘の模様だと思われていました。

もう一つは、比較的なめらかな地表で、その中に「島」のような明るい物質の部分を持っています。

黒っぽい底の物資とクレータ壁のより明るい物資の境界は、入江や半島の形成による池のせきとめとの関係を示唆しています。


「泉」を説明する4つの一般的な仮説があります。

(1) クレータ壁の層からしみ出た水がクレータ壁を下り落ちてクレーターの底に泉を作った。
そして、水はついには干上がって砂丘を構成する物質ような黒っぽい表面の砂を残した。

(2) クレータを形成した隕石の衝突が、クレーターの下の火星の地殻にひび割れをつくった。
最終的には、黒い(玄武岩質)の溶岩が、これらのひび割れ中を伝わって噴出し、クレーターの底に貯まった。(このようなプロセスは珍しくなくて、月の「海」をつくったことで知られいる)。そして、マグマと溶岩の熱が地下の氷を解かして液体の水がクレータ壁の上部の層からしみ出た。

(3) 浸出地形は、「泉」の地形とは関連がない。
「泉」の地形は、実際には目の粗い砂および/またはクレーターの底の乾食に関連した砂利であり、これらが広大な黒っぽい砂丘を作った。

(4) 上のどの仮説も正しくない。更なる情報がないとこの地形を説明できない。


これらの仮説を試験して、水の「浸出」や「泉」の地形形成の役割を理解するのに役立たせる為に、このクレーターの追加画像撮影が、1999年3月から2001年3月まで稼動する予定のマーズ・グローバル・サーベイヤーのマッピング期間に割り当てられます。


http://spacedaily.com/jpl/mgs/msss/camera/images/top102_Dec98_rel/seepage/index.html


     
-----------------------------------------------------------------
   | Return to Main Page |