NASA NEWS


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 ルナプロスペクター状況報告 No.12


 NASAのエイムズ研究所のミッションコントロールセンターMCCによると、ルナ
プロスペクター探査機は「最終マッピング軌道」と呼ばれる軌道へ無事乗ることがで
きました。

 昨日の微調整作業の結果、探査機を高度99Kmと100Km、傾斜角90度、周期118
分の軌道へのせることができました。この軌道は極軌道でほぼ完全な円形をしていま
す。事実上、打ち上げ前に計画され予定された目的高度100Kmの軌道、正にその通
りの軌道に乗りました。これは、マッピングに最も望ましいと考えられている軌道制
限高度100.20Kmの条件を十分満たしています。

 もちろん、月の近点の重力が探査機を引っ張るので、ルナプロスペクターの現在の
軌道は時間と共に縮んでおり、高度と軌道を修正しています。この修正を行う為に、
ミッションオペレーションの職員は、望ましい円形マッピング軌道に戻るよう、定期
的に探査機の軌道修正エンジンを点火して再推進をかけます。現時点では、2週間の
間、ルナプロスペクター探査機は100.20Kmの制限高度を保つと思われています。
ミッション実験の一つから、月の重力モデルを更に研究し、現時点では不確かなエン
ジン噴射間隔の時間を求めます。MCCの職員はルナプロスペクターミッションのオペ
レーションの見地から、さらなる知識を得るでしょう。

 当初予定されていた探査機の自転軸の向きは、昨日の再調整の後、目的角度から
2.7度ずれたものになりましたが、十分に許容範囲内の角度です。


現時点での探査機の状態は以下の通りです。

探査機の軌道番号 48番
自転回転数 12.09rpm
自転軸緯度 87.1度
自転軸経度 21.8度
軌道周期 118分
地球えんぺい 44分間
現在太陽の食はなし

 いよいよルナプロスペクター探査機は最終マッピング軌道に入りました。これから
のミッション状況報告は、不測の事態や例外的な状況になった場合を除き、基本的に
週間で発行します。


Lunar Prospector Mission Status Report

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