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11月30日 ◇ ケビン船長はスパルタンの状態をチェック ◇
 ミッション10日目のコロンビアの乗組員達はミッドデッキで、植物の成長や燃
焼、合金などの実験に専念した。一方、ケビン船長はスパルタン衛星の状態とそのラ
ンデブーソウトウェアーをチェックし、得られたデータを地上へ送った。ナサの調査
員がこのデータを基に再放出して太陽の観測が可能かどうかを決定する。ミッション
マネージャーは1日にも、再放出を試みるかどうかを決定する。再放出する為には、
衛星の状態に問題が無いこと、シャトルの推進剤に衛星とランデブーして回収するだ
けの充分な余裕があることが必要である。衛星の回収は、飛行士がペイロードで2回
目の船外活動を行い、手で捕獲する方法が有力である。衛星の観測時間は当初の計画
の半分である24時間とされそうだが、この時シャトルと衛星の距離は、視界が妨げ
られなくて、衝突の危険性がない30ないし40マイルに保たれる。
ミッション11日目は、日本時間30日午前8時45分に起床のコールで始まった。
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11月29日 ◇ スパルタンの再放出を行うかどうかは1日に決定 ◇
 ナサはスパルタンの再放出を日本時間12月4日午後に行い、一日間観測した後、
5日午後4時からおよそ3時間にわたって、前回行った要領で土井さんとスコット飛
行士が宇宙遊泳を行い手で回収するという計画を検討中である。これを行う条件とし
て、コロンビアの残燃料が充分であることとスパルタンが正常に動作するかの問題が
あり、12月1日に乗組員も含めたディスカッションで決定される。またミッション
は1日延長され。地球への帰還は6日の21時20分となる見込み。現在コロンビア
は燃料を節約する為に、テールファーストという姿勢で飛行しいる。
 ところで、船外活動での衛星回収作業は地上管制室が思っているより楽ではなさそ
うだ。土井さんと一緒に衛星を回収したスコット飛行士はアメリカのテレビインタ
ビューに対し、回収作業ついて次のように答えた。「作業は疑いもなく過酷で、小さ
な仕事ではなかった。衛星は数千ポンドもあり自動車の重さに匹敵する。自分たちの
宇宙服は大きく動きが悪いが、この宇宙服と格闘するだけでなく、重い衛星をとても
慎重に扱わなくてはならない。それは、コントロールの限界を超えていた。」
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11月28日 ◇ スパルタンの再放出を考えシャトルの燃料節約 ◇
シャトルの乗組員達は燃料の節約を始めた。これは、スパルタン衛星の放出を再度試
みるためで、スパルタンの飛行は残燃料に応じて6時間から24時間可能である。ス
パルタンはコロンビアから放出されなくてもシャトルのロボットアームの先端からで
も観測が可能だとされている。現在コロンビアは微少重力実験をスムースに行う為に
実験室を地球側に向けたテールファーストという姿勢で飛行している。この飛び方
は、コロンビアの姿勢を維持する為のロケット噴射の回数を減らすので燃料節約にも
役立っている。また、再放出の作業の為に16日間に予定されていた、コロンビアの
ミッションは1日延長されそうだ。この場合地球への帰還は日本時間の12月6日の
21時20分となる。
28日はコロンビアの乗組員はクリントン大統領との交信が行われ、大統領は乗組員
に対し、勤労感謝の日のお祝いとスパルタン回収の労をねぎらった。
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11月25日 ◇ スコット飛行士と土井飛行士はスパルタンの回収に成功 ◇
スコット飛行士と土井飛行士は、頭上でゆっくりと回転しながら近づいてくるスパル
タンをおよそ2時間も辛抱強く待って、日本時間午前11時9分にスパルタン観測衛
星をつかみ、ペイロードベイに降ろしてつなぎとめ、衛星回収に成功しました。スパ
ルタンをつかんだとき、スコット飛行士は「さあ、我々は衛星を手に入れたぞ。ミス
ター土井、これからどうするか決めてくれ!」と土井飛行士に語りました。スパルタ
ン回収後は、本来の任務の実験を出来る限り行い1時間延長して16時15分EVA
船外活動を終了しました。
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11月23日 ◇ NASAはスパルタン衛星の回収を船外活動で行うことを決定 ◇

NASA はスパルタン衛星を回収する手段としてスコットスペシャリストと土井スペ
シャリストの船外活動で、手で掴んで回収することを決定した。この作業は日本時間
25日火曜日午前9時15分頃に行われ、二人はスパルタン衛星を手で掴んでスピン
を止め可能であればシャトルのペイロードベイの方へ下げる。二人は5ヶ月前にこの
作業の訓練を受けているが、衛星がスピンしていない状態での訓練だった。
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11月23日 ◇ スパルタン衛星の回収は船外活動で行われる模様 ◇

NASA のミッション管制室はスピンしながら漂ったままのスパルタン衛星の回収手段
の一つとして火曜日に行われる、スコット&土井スペシャリストの船外活動におい
て、スパルタン衛星を機械式アームあるいは手で回収することを考えている。両スペ
シャリストは手袋で3000ポンドの衛星を掴む訓練は受けているが、衛星がスピンし
ていない状態での訓練である。今日は乗組員たちは、モビリティーユニットや宇宙服
の点検を行っている。

NASA
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11月22日 ◇ スパルタン衛星放出失敗さらに回収もできず ◇

コロンビアから放出されたスパルタン衛星は自動起動シーケンサが反応しなかった為
フライト規則により直ちに回収を試みたが、その際にロボットアームがスパルタンを
押し、衛星はスピンを始めた。
乗組員は1時間近くを費やして回収作業にあたったがうまくいかず、最終的に、ミッ
ション管制室は、スパルタンから離れてシャトルの軌道にもどるように指示した。回
収作業は可能であれば月曜日に再度行いたいとしている。また、火曜日に予定されて
いるスコット飛行士と土井飛行士の船外活動のミッションの間にでスパルタンを手で
回収する作業も計画している。土井飛行士の船外活動は日本時間25日午前8時すぎ
に予定されている。
 
NASA
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11月21日 ◇  SOHO 観測衛星回復 ◇

トラブルを起こしていた SOHO 探査衛星はコロンビアからスパルタン衛星を放出する
前に回復した。
 
CNN
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11月14日 ◇ 二つの国際宇宙ミッションがカウントダウン ◇

地球を二分する両サイドで二つの国際宇宙計画が準備されており、来週に打ち上げが
行われる。ナサのケネディー宇宙センターから打ち上げらる STS-87 と日本から打
ち上げられる熱帯雨観測計画である。
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11月14日 ◇ NASA Web は日本時間金曜深夜にダウン ◇

NASA Web は金曜日23時からハードウェアーの問題で、技術者が修復作業を行う
間、時々ダウンする見通し。
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11月11日 ◇ MGSはエアロブレーキングを新コースで再開 ◇

ナサのマーズグローバルサーベイヤー探査機は、火星の大気の高層圏を通り抜けなが
ら、最初にめざした軌道のミラーイメージとなる新しい軌道へ向かう為のエアロブ
レーキングの再開に成功した。
 Today @ NASA
MGS の火星全表面の地図を作成するという主なミッションは一年遅れることになりそ
うだ。探査機と2枚あるうち1枚のソーラーパネルの継ぎ手が損傷しているために低
速度のフライトに切り替える必要がある。
 CNN TECH

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11月09日 ◇ NASA ホームページ定期保守のお知らせ ◇

11月9日(日曜日)深夜から翌10日7時まで、NASA のホームペジを含む NASA
本部と Goddard Space Flight Center のウェブページは断続的にアクセスできなく
なるかもしれません。定期的なネットワーク保守の為に、11月9日23時から翌朝
10日7時の間の異なった時間にアクセスができなくなります。
 Today @ NASA
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11月02日 ◇ 土井さんが搭乗する STS-87 ミッションせまる ◇

日本人宇宙飛行士の土井隆雄さんは、日本人で4人目として、スペースシャトルコロ
ンビアに搭乗し、 STS-87 ミッションに参加する。スペースシャトルコロンビア
は、日本時間11月20日午前4時46分にケネディー宇宙センターから打ち上げら
れる。今回のミッションでは、土井さんは6時間半の船外活動を行い、1998年6
月から開始される宇宙ステーションの組立の為の器具の操作性などの確認を行う。
 NASA STS-87 COUNTDOWN
 NASDA

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