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12月17日 ◇ガリレオ木星探査機はエオロパへ ◇
 NASAのガリレオ探査機は、火曜日に木星の月エオロパの上空125マイルに移
動し、探査機の次の段階を始めた。木星とその4つの大きな月を調査するのに、これ
まで2年間を費やしたガリレオ探査機は、現在エオロパの凍った外殻の調査に集中し
ている。この月は、その表面に広大な海があるかもしれない兆候がある為に、非常に
興味が持たれている。科学者達は、エオロパの粗い表面にある、水泡ような幾何学模様に
強い興味を引かれている。このような幾何学模様は溶岩でできた天体に特有のプロセ
スで下から水が吹き出て形成されたはずだと彼らは語る。エオロパ探査計画は、ガリ
レオの2年間の第一次計画が終わった12月8日に始まった。科学者達はこの第2次
計画が実り多いものになることを期待している。NASAはすでにガリレオの第1次
ミッションで地球に送られてきた1800枚に及ぶ画像を研究中である。この画像の
中には、木星の最大の月の高分解画像も含まれている。エオロパ探査任務は、前の発
見の追跡調査ということで計画され、1999年2月に8回連続のフライバイを行
い、1999年の間にカリストの四つの月とイオの一つか二つの月を追っていく。
「ガリレオのエオロパ探査任務は正に、我々の木星のシステムに関する多くの認識を
再考させられた一次計画の成功の基に成り立っている。木星は、本当におもしろい驚
きを盛りつけてくれる。」とガリレオプロジェクトの科学者は語った。エオロパを観
察する現在のミッションが終わるとガリレオは、来年遅くにイオとカリストの観測へ
向かう。
Galileo moves on to Europa (WT) *********************************************************
12月14日 ◇ 12月3日のカッシーニ土星観測衛星状況報告   ◇
 10月15日に打ち上げられ、7週間経って1億1千3百万キロメートル(およそ
7千万マイル)の距離をたどっているカッッシーニ探査機は、現在も大変良好な状態
を保ち、土星までの7年間に近い航行の序盤をスムースに旅している。カッシーニの
繊細な光学機器や他の機器を、打ち上げ時に保護するカバーは数週間閉められたまま
だったが、JPL の地上オペレーションチームは、打ち上げ時にしまわれていたカッ
シーニのアンテナや他のメカニズムを開くことに成功し、それらは、正常に動作して
いる。
 今月の探査機は、区間ごとの状態チェックや定期的なメインテナンスオペレーショ
ンを行い、比較的平静を保つ。カッシーニとの通信は、カリフルニアのモハビ砂漠
や、オーストラリアや、スペインのマドリードに設置されたNASAのグローバル・
ディープ・スペース・ネットワークのアンテナを通して行われる。この通信はJPL の
スペース・フライト・オペレーションビルの一画に設けられたカッシーニ・ミッショ
ン・オペレーション・エリアから行われる。
 本日(12月3日)カッシーニは地球から、1千6百万キロメートル(およそ1千
万マイル)の地点を時速9万7千9百キロメートル(およそ時速6万2百マイル)で
航行している。
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12月13日 ◇ 将来のロケット打ち上げは燃料の代わりにレーザー光線を使用  ◇
 ロケットを打ち上げて軌道にのせるためには、毎回数千ポンドの燃料を燃焼させ
て、推進剤を大気にまき散らしている。科学者たちは、もっと安価で環境に良いレー
ザーを使った打ち上げ方法を期待し研究している。レーザーを使ったロケット推進は
サイエンスフィクションのように聞こえるが、ニューメキシコのミサイル実験場で
は、NASAとアメリカ空軍のチームにより、ハイパワー赤外線レーザーを使って、
6インチ2オンスの模型を50フィートの高さまで打ち上げることに成功している。
この打ち上げ方法は、レーザービームの焦点をロケットに合わせ、そのエネルギーを
推進力に変えている。NASAはこの技術に興味を示しており、小型衛星を低い軌道
に打ち上げる時に使うことを考えており、将来は衛星を高い軌道に替えるときの操縦
に使えるかもしれないと考えている。「スペースシャトルの打ち上げにレーザー技術
を使ったら、天文学的な経費節約になる。現在は1ポンドの装置を打ち上げるのに1
万ドルかかっている。」と空軍研究所のフランクリン・ミード氏は説明した。この
レーザー技術が改良されてロケット打ち上げの効率を良くしたら、経費を落とすだけ
でなく、環境にも大きな恩恵をほどこすだろう。 
Scientists aim to fuel spacecraft launches with lasers
Web Theater

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12月11日 ◇ MGS は火星の塵の嵐の向かっている  ◇
 火星へ到着した後、エアロブレーキングを使ってその軌道の形を整えている火星探
査衛星マーズグローバルサ-ベイヤーは、ソーラーパネルの一つが適切に開かなかっ
たのでそのアームに過度の荷重がかからないように予定よりも低い軌道を通るように
航路を緊急変更をしていたが、その航路の先に、今度は2週間前から始まった塵の嵐
が立ちはだかった。この嵐は火星のおよそ20%をおおっており、今後火星全体に広
がるかどうかはNASAは、わからないとしている。幸いにサーベイヤーに搭載され
たカメラはまだ作動しており、最新の画像によると、塵は火星の極点から南へ全方位
35度の範囲に広がっている。塵の嵐が MGS の残りの航路に達するかどうかは明ら
かでない。     CNNの記事より
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12月10日 ◇ 土井さんが搭乗したコロンビアの耐熱タイルは損傷していた ◇
NASAは金曜日に16日間のミッションを終えてフロリダへ帰還したコロンビアの
耐熱タイルの損傷の数を「過度」であると見ている。通常の2倍に当たる300枚の
タイルが損傷しており、そのうち132枚には1インチ以上の大きさの穴があいてい
た。この損傷がいつ起こったのかNASAは確信を持っていない。シャトルのセラ
ミック耐熱タイルは大気圏突入時に船体を焼けるような熱から守る。今回の損傷は
1988年以来最も重大であったが、コロンビアの乗組員には何の危険も無かったと
NASAの職員は語った。   CNNの記事より
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12月9日 ◇ NASA 1997年のトップ記事発表 ◇
 火星の表面からエウロパの氷の地表の発見まで、NASAは1997年の主要
ニュースを発表した。予備的情報や静止画像を使って、この一年のNASAから
のトップ10の記事をニュースメディアとして説明している。具体的には、イン
ターネットや一覧されたWWWのURL(本文参照)を経由してサポートされる。
同時に、これらの記事は12月中旬に映像としても NASA-TV で放送される。ビ
デオに関する情報はその時に出される。
本文の日本語訳
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12月8日 ◇ TRW はAXAFをNASAへ納入できないことを通知 ◇
TRW 宇宙電子工学グループは、NASA に対して契約上1998年6月1日に納入す
る予定の高性能X線天体観測装置(AXAF)を、NASAのケネディースペースセンターへ
納入できないと通知した。理由は装置の組立と試験の遅れとしている。TRW は観測
機器製造のNASAの第一の請負機関である。
詳細翻訳文
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12月7日 ◇ 土井さんは着陸後ヒューストンへ戻り記者会見を受ける。 ◇
宇宙滞在を終え、アメリカ東部時間五日朝にフロリダのケネディ宇宙センターに帰し
た土井隆雄さん(四三)は、着陸六時間半後、ケビン・クレーゲル船長(四一)らと
会見した。土井さんは「次は国際宇宙ステーションもあるしぜひ月にも行きたいチャ
ンスはきっとくると思う」と語たった。また土井さんは「体調は最高潮で元気です。
宇宙から降りてきて見た地球も美しい。地球にいるのを楽しんでいます」と語たっ
た。さらに二回の船外活動を体験して、「一回目は宇宙に出ることがどういうことか
分かっておらず、なかなかうまくいかなかった。二回目は『次はこうやったらスムー
ズに行くだろう』と考える余裕があった」と、説明した。
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12月6日 ◇ コロンビアはケネディースペースセンターへ無事着陸。 ◇
スペースシャトルコロンビアは昨夜21時20分にケネディースペースセンターの
33滑走路に無事着陸した。メインギアーの接地は21時20分04秒、ノーズギ
アーの接地は21時20分14秒、車輪停止は21時21分01秒だった。
着陸の模様(Web Theater)
着陸の模様(QuickTime Movie)
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12月5日 ◇ コロンビアは今日地球へ帰還 ◇
天候などによる変更がなければ、スペースシャトルコロンビアは今日の夜21時20
分にケネディースペースセンターへ着陸する。
 昨日コロンビアの乗組員は、長い旅の終わりに近づいて帰還の準備を始めた。6人
は2週間の無重力状態から重力のある地球へ帰還した時に体に影響を及ぼさないよう
に一通りの運動を行った。スコット飛行士と土井飛行士は2回の船外活動で使った器
具をしまい込んだ。全乗組員は微少重力実験で使った各種の実験器具をしまい込ん
だ。Chawla 飛行士はインドの大統領と交信して祝辞を受けた。Kregel 飛行士は実
験室の中からジョンソンスペースセンターで生命維持再生装置の試験を行っている4
人と交信を行った。
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12月4日 ◇ スコット飛行士と土井さん2回目の船外活動大成功 ◇
 昨日スコット飛行士と土井飛行士による2回目の船外活動は予定より一時時間遅れ
の18時過ぎから開始された。二人の飛行士は18時09分に宇宙服の電力を内蔵
バッテリーに切り替え、エアーロックハッチから船外へ出て、4時間59分40秒に
わたって船外活動を行い、23時08分に無事終了した。今回の船外活動ではクレー
ンを使ったORU の取り付け、スプリントリモコンカメラの性能テスト、飛行士を固定
する器具の評価などが行われた。船外へ出て3時間後スコット飛行士がビーチボール
の大きさのスプリントカメラを放出した。このカメラには、ジェットスラスター推進
装置がついており、コロンビア内のSteve Lindseyパイロットがジョイスティックを
使ってコントロールした。彼はカメラをシャトルの端から端まで動かし、飛行士の頭
上数フィートのところをおよそ1時間飛行させて、シャトルのカーゴベイや尾翼の映
像を写しだした。このカメラは将来のシャトルや宇宙ステーションのミッションにお
いて外部の目として利用される。スコット飛行士と土井飛行士による2回の船外活動
は完全な成功をおさめた。
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12月3日 ◇ 今夕土井飛行士2回目の船外活動 ◇
 昨日のナサの決定で、本日スコット飛行士と土井飛行士による2回目の船外活動が
行われる。日本時間17時15分に船外活動は開始されおよそ4時間30分にわたっ
て、前回の時にやり残したクレーンのチェックやスプリントカメラの放出回収実験を
行う。クレーンの動作チェックは、工具箱を宇宙ステーションのバッテリーとみなし
て行われ、終了後残った時間で、サッカーボールに似たスプリントビデオカメラを自
由飛行させ性能テストが行われる。このカメラの映像はシャトルや宇宙ステーション
の船外活動の際の2番目の視野として利用される。
 昨夜、コロンビアの乗組員はアメリカ、日本、ウクライナ共同による、伝統になっ
ている飛行中の記者会見を行った。土井飛行士は京都で開催されている地球温暖化防
止京都会議に向けて、「宇宙からみた地球は素晴らしく、誰もが守らなければならな
い。」などのメッセージを送った。
 コロンビアの地球帰還スケジュールについては現時点での変更はない。
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12月2日 ◇ 土井飛行士2回目の船外活動決定 ◇

アメリカ航空宇宙局は、一日、スペースシャトル・コロンビアで土井隆雄さんらが3
日午前2時日本時間のあす(3日)午後5時からおよそ五時間、二度目の船外活動を
行うと発表した。前回の船外活動でやり残したクレーンのテストなどを行う予定。
NASAによると、太陽観測衛星スパルタンを再び放出することを断念したために
時間的余裕ができたことと、来年から始まる国際宇宙ステーションの組み立てに向け
て、今回がクレーンをテストする最後の機会になるため、できる限りのことをしてお
きたいというのが二度目の船外活動を行う理由。予定とは違った内容の船外活動を二
回続けてするのはきわめて異例で、NASAの幹部は「国際宇宙ステーションの建設
に、クレーンがそれだけ重要ということ」と話している。
 本日22時50分頃からコロンビアの乗組員の機内での記者会見が行われ NASA-
TV で放送される。
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12月1日 ◇ NASAスパルタンの再放を出断念 ◇
 NASA はスパルタンを再放出して太陽観測を行う計画を断念した。計画ではスパル
タンを再度放出し18時間太陽の観測を行った後、前回同様にスコット飛行士と土井
飛行士が船外活動で回収するというものだったが、シャトルに衛星とランデブーして
回収を行うのに充分な燃料が残っておらず、計画を断念した。NASA のミッション
ディレクターは、「スパルタンは完全なままでコロンビアに確保しており地球に持ち
帰って別のミッションで使うこが可能だが、現状で無理に放出を行えば、回収して持
ち帰れる可能性は40〜50%となる。」と語った。しかし、NASA に、スパルタン
を放出させるシャトルミッションは現在のところ計画されていない。土井飛行士の2
回目の船外活動はなくなり、ミッションも計画通り16日間となったので地球帰還
は、日本時間5日午後21時20分となる。
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Real Audio Translation と書いてある記事は
リアルオーディオを使って日本語音声で翻訳できます。

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