11月14日付け Space.com News は

天文学者達は別世界が存在することを確認しました。

という見出しの記事を報じています。

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天文学者達は惑星が別の恒星の周囲を回る時にできる影を初めて観測して、太陽系外に別世界が存在することを明らかだと確認しています。

これまで天文学者達は、他の恒星の軌道を回るおよそ数十個の惑星の存在を推論していただけでした。

今週末の発表は、太陽系外惑星が実際に存在する事を初めて直接的な証拠で立証するものでした。

「これは、恒星の視線速度の変化によってこれまで推論されてきた惑星の存在を初めての独立して立証したものです。そして我々が惑星に関して間接的に知ってきた形跡が本当に惑星によるものだったということを立証するものです。」とバークレーにあるカリフォルニア大学の天文学者ジェフ・マーシーが言っています。

マーシーとワシントンのカーネギー研究所の同僚のポール・バトラーは 、星の光の変化を引き起こす太陽のような恒星の揺らぎの変化を測定して18個の太陽系外惑星の存在を推論していました。

この揺らぎの変化が軌道を回る惑星の引力によって生じているという理論が今立証されたのです。

マーシーとバトラーとサンタクルーズのカリフォルニア大学の天文学者スティーヴVogtは、11月5日に初めて恒星HD-209458の揺らぎに気づきました。

彼らは、この揺らぎの規則性が近くにある惑星の存在によるものだと推測して、その軌道とおよその質量を計算しました。

それから彼らは、テネシー州立大学の天文学者グレッグ・ヘンリーに 頼りました。ヘンリーは、太陽系外惑星をそれが恒星表面を横切るのを直接的に観測して捜索している数少ないチームの1つを率いています。

(例えば、水星は月曜日に我々の太陽面を横切ります。この現象は地球の大部分から見ることができます。)

11月7日にヘンリーは、南アリゾナの遠隔操作の望遠鏡を使ってこの恒星の輝度が1.7パーセント減光するのを観測しました。それは、惑星が恒星の表面を通過しているらしい事を示すものです。

木星より60パーセント大きいと思われる巨大惑星によって非常に小規模な日食のように投げられる影の通過がこの減光を引き起こすのです。

「この惑星の通過は、マーシーの観測結果から計算された正確な時間に起こり、伴星の存在が間違いないことを立証した。」とヘンリーは言っています。

ヘンリーは、この惑星が3.523日の軌道周期を持って地球とこの恒星の間を通過する日曜日に新たな観測を予定していました。

この恒星は、ペガサス座にあり地球から153光年(859兆マイルつまり1400兆キロメートル)離れています。

我々の太陽とほぼ同じ年齢で同じ色で同じ大きさのこの恒星HD-209458は、1995年に初めて発見された太陽系外惑星の主星51Pegasiの近くにあります。

天文学者達はすでにこの惑星の質量を、その大きさや密度にもかかわらず木星のちょうど63パーセントと算出しています。それはこの惑星がガス状巨大惑星であることを示しています。

ちょうど1週間前に行なったスペース・コムとのインタビューでは、彼は通過がまだ確認されないことを多少心配していると認めていました。

「この1つで、全ての話しがつながります。これこそ私達が待ち望んできたものです。」とマーシーは述べています。


恒星 HD-209458 の前を横切る惑星の想像図


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上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.space.com/science/astronomy/otherplanets_991104.html

 


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